だから私は忘却バッテリーを読みたくなかった。

無限に広がる大宇宙~! ひじりんだよ~!!

最近めちゃくちゃ仕事増えてさ~!

死にそうだから上司に「仕事減らしてほしい」って正直に相談したら、「いつでも仕事減らす相談に乗るからね。じゃあこれお願い」って追加の仕事渡されて軽く人間不信になりかけたよ! 

 

明日大寒波らしいから会社吹き飛ばされてくれねーかな!

 

話は変わるんだけど。

あのさーオタクが根強い作品って無い?

なんか死ぬほどの盛り上がりを見せているわけじゃないけど、それに嵌ってるオタクはもうどこまでもいつまでも嵌ってるしぶっちゃけ気になる……みたいなさ。

 

私が外側から見る感じだと、ワートリとかペルソナとかイナイレとか?

 

そんな感じの作品って結構多いと思うんだけど、ここ最近私にこっそり「忘却バッテリーいいっすよ……」って勧めるオタクの

根強いこと根強いこと!! 

 

忘却バッテリーをリア友に勧められたんだよね~アハハ~とツイッターで何気なく呟くと、

それ以降忘却バッテリーのオタクが、控えめながらサブリミナルに「忘却バッテリー……読んだほうがいい……」と定期で主張するように!! 

メルマガか!! 

まったくもう!! しょうがないわね!!

 

まあ今全話無料で読めるって言うし。期間限定だって言うし。

まーまーまー、いいでしょうと。

三連休を有意義に使いましょうと私は忘却バッテリーに手を出しました。昨日の夜10時くらい。

 

気づいたら深夜2時。

そうよ全部一気読みしたわよ。一息もつかなかったわよ。

アンタ達こんなに面白いんだったらもっとしつこく勧めなさいよね!!!!!!!!!!!!!!(逆ギレ

 

感想は「キッツ」の一言でした。

私もうぶっちゃけスポコンに嵌りたくなかったの。

だってスポコンってアクション漫画とかと違って俺達が善! あいつらが悪! みたいにパキッと分かれてないし、全員善じゃん!!!

そりゃみんな甲子園いけるレベルで頑張ってきたんだから全員善に決まってるじゃん!!! 

 

悪いことしてる暇ないじゃん!!

 

ライバルの靴に画鋲入れるくらいだったら素振りするでしょ!!!!!!!

 

しかも大体敵校に感情移入しちゃうんだよ。

テニプリだったら私は立海を愛していたし、

黒バスだったら秀徳ファイトって思ってたし、おおきく振りかぶっては桐青を応援してた。

主人公校に当たる時もうやめてえ―――――――――――!!!!!って思ってた。

 

スポーツって残酷だ。

勝てない人の夏はそこで終わってしまう。

同じように頑張っていたとしても。

そこでぱっきりと。

戦えない人もいるところは猶更残酷だ。戦わず夏が終わってしまう人もいる。

みんなどうしようもなく、善なのに。頑張ってたのに。

 

だからスポコンに嵌りたくなかった。共感性半端ないもん。

だから、だから、もしちょっとでもそういう展開が待っているんだとしたら私は読むのをやめようと思ってたんですよ。

 

最初の方読んでた時は安心したね! 

ああ忘却バッテリーってこういうノリなんだ! 超コメディじゃん!! いけるいけるつって!!

私はアホなので普通に要くんのしつこいパイ毛に普通に笑っていたよ!

めちゃくちゃギャグパート面白いし!! 

天才じゃーん!! こういうハッピーな感じで甲子園まで駆け抜けようぜ!! イェー!!!

ああ幸せだったさあの頃は!!

 

まあーーー最新話まで読んだ結論から言うと、「私がスポコン読みたくなかった理由をド正面から濃厚にぶち当てられた」

これです。

そこの描写まで取り上げてくる? ってくらい残酷なシーンを丁寧に丁寧に取り上げてくる。

 

あの福岡から来たモブがお母さんに電話して泣くシーンとかもう、キっっっっツ!!!!!!! 胃に来た!! 

三年間最後までレギュラーもらえなかったシーンまでやる必要ある!? おやめください!! なぜそんなことをしなければならないんだ!!

 

でも読むのがやめられない!!

だって面白いんだもの!! 野球パートがあまりにもエモーショナル!!

あまりにも熱すぎる!! 丁寧に残酷なシーンを切り取った分だけ、丁寧に熱いシーンをやってくれるし、ジェットコースターのようにギャグパートも放り込まれるから呼吸がままならない。もうどうやって呼吸してほしいんだよこの作者はよってキレたくなるレベル。

 

キャラクターがスポコンらしくめちゃくちゃ多いのに、一人一人のドラマがあっつい!お涙頂戴で泣かされる感じじゃなくて、もう熱すぎて泣く。

藤堂がヤマちゃんに土壇場で投げてイップス克服したシーンとかもう深夜なのに布団にくるまってウオ―――――――――っ!!!!!!て雄たけび上げたくなるのを我慢して枕に押し付けてさめざめ泣いたし、影の薄いピッチャー先輩がはるちゃんに褒められるシーンも泣いたし、土屋先輩が千早くんを見て一緒に駆け出したシーンとかいっっっっけええええええええええええええ!!!! ってなったし、もう気づいたら私も観客席の謎のおじさんの仲間入り。

わしがこいつらを見つけたんじゃ!!!!!!

 

しかし主人公の記憶が少しずつ戻れば戻るほど気づかされる。

きっとこの作品のテーマは「天才という残酷」であることに。

この漫画の「天才たちは出会ってしまった」というキャッチコピー、「天才」はきっと、たぶん、主人公のことを指していないという事実に――――。

ぞっとした。もうすっげえぞっとした。

 

私はたまに現れる要の智将らしさに普通に惚れてて「また出てきてほちい(はぁと)」とか頭悪く願ってたんですけど、とんでもない。とんでもない。

そんな怪盗キッドみたいな気持ちで登場望んじゃダメでしたあれは。

 

なんならもう一生アホでいていい。楽しそうに野球してほしい。

丁寧に残酷さを切り抜いていたのには理由があったんだ。

私たちがたまたま見たモブ、たまたま見た天才の心折れるシーンを

主人公は何百万回も見てきたんだ。

たった数人だけでも「しんど」「きっつ」と弱音を吐いたものを主人公は何度も何度も何度も何度も何度も………

 

読者にその残酷さを伝えたうえで、主人公の心情を見せてくる。

そうして忘却バッテリーのテーマがやっと露わになる。

 

怖いよ。構成が怖い。

 

無理無理無理無理無理。

むーりむりむりむり。もう読みながら「もう読みたくない」つって泣いてたもん私。

「もう読みたくないよ」「おもしろいよ」「続きが見たいよ」「でも読みたくないよ」つってた。もう多分私のツイッターをしかるべき機関が見てたら多分漫画取り上げられてたわ。やめろ!! もう読むな!! この漫画はあなたの精神に異常をきたしている!!つって

 

うるせーーーーーーーーーーーー!!離せえええええええええ俺より主人公の方がつれーんだよぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!

 

ほら見ろ! もう一人で会話し始めたぞ。オタクって怖いね。

しかし本当にこんなにシリアスでこんなに残酷なのにギャグパートきっちり面白いの簡便しろよ。どんな感情で見てほしいんだよ!!

監督とか主人公の母ちゃんとかハルちゃんのお兄ちゃんとかよ!!!

濃いのよ!!! おバカ!!!!!

 

そんなわけで私は一番茨の道を行く。そうだ。要圭推しになったぞ。

もう最新話で心が粉々に砕かれそうになったから早く彼の笑顔を見せてくれ。最近見てない笑顔を。吉祥寺行く!??!!?!

ていうか主人公推しが一番キツイってどういうことだ!!訴えるぞ!!

 

はあ、私はこの傷を「姫様、拷問の時間です」を読んで癒すことにしよう。

飯テロに耐えながら……

何? 私はこのブログで何を伝えたかったの?

もうアレだわ。あなたも読んで。本当、読んでなかったのを後悔するから。

布教ブログっていうか感想ブログだったはずなんだけど、もうとりあえずそんな感じ。

 

「野球漫画かぁ……」みたいな理由で読んでないのは私がケツバットしにいくわよ!

まずは過去の私から!!! フンっ!!

 

さて私のケツが壊れたところで、みんな明日も生きようね。

関東の皆は明日雪に気を付けて。全国のオタクは沼に足取られないように

え?もう手遅れ? だよねー!知ってる~!!

天才っていうか天災だわ~~~~~!!! 

それではまた! シーユーアゲイン!!