どうでもいい馴れ初め~10年片想いの末恋愛成就した話~
ウェルカムトゥマイホゥム!! ひじりんだよ!
初っぱなから無駄にテンション上げてる理由は照れ隠しだよ。
ちょっと前にお題箱で「八乙女担の彼氏との馴れ初めを教えてください」と頂きまして、いやそんな話本当に需要あるのかと戦々恐々してたんだけど、ええやん話せよ!って後押しされたのでね、ええ、あの、分かりましたお話ししましょう……!
信じるか信じないかは、あなた次第で…あっ違う?そういう話ではない? 真面目に?
ちなみに勿論身バレ防止のためにちょろちょろフェイクを入れるけど、本筋は変わらないから大丈夫よ。
私と彼氏はジモティーフレンズ。初めて会ったのは私が中学2年生の時。オタク女の嗜みとして黒歴史を大量生産していた私は、お友達のお友達であった5歳年上の彼に出会った。(そう実は年上なんですよ)
もうね、ひと目で夢中。だって何から何までタイプだったのよ!!
見た目が細マッチョなところも、笑うと少し顔が幼くなるところも、低すぎない爽やかなその声も、ツンツンツンツンデレツンなその性格も!!(※ズクダンズンブングンのリズムで)
だがしかしその時私14歳、彼19歳。
そうだ。限りなく犯罪だ。
でもほら、年上のお兄さんに想いを寄せる女の子ってちゃおだったら確実に報われるじゃん????(当時ち●おっ娘)
いつか報われると信じて好き過ぎてめちゃくちゃ話しかけたしメールもした。
それに対する彼の反応の冷たさったら。(いや今考えると犯罪だからしょうがない部分があるとはいえ)
太った人の手首くらい脈がなかった。
心音フラット。
その時の脈無し加減を誰かが心電図に表してたら医者が死亡時刻を告げるレベル。
しかもその後彼は夢を追うために上京。
私も転勤族のために関西にお引っ越し。関西と関東なんてロミジュリだわ……と頭の湧いていた私は、ただひたすらメールを、時にはスカイプを送り続けた。(LINEがないのは時代だぞ)
しかーし大体メールしたら2回に一回は返ってくるレベル。(要するに友達以下)
私「やっほー!ひじりんちゃんだよー!」
彼「(既読スルー)」
私「そういえばプリクラ撮ったんだけど見るー!?」
彼「いらん」
そして高校生になった私。
さすがに高校に入ったらさすがにすっぱり告白して諦めようと思った。
だってほら高校ってオタクから見るとあらゆる漫画の主人公の年齢だし。
きっと彼ばっかり見ていたけど、今からちゃおじゃなくて別冊マーガレットみたいな恋が始まったり、なんか特殊能力に目覚めて世界を救う可能性だってあるし。と壮大な野望を抱えて、高校一年生の春私はチキンなのでメールで告白。あっさり振られ、いや知ってたしと強がるのであった。
そして高校でなんか屋上で寂しげに一人ギターを弾いていた先輩とかに片想いして付き合ったりする私。バカ。
なんかこう「少女漫画っぽいシチュエーション」というのを醸し出されるとすぐアタックして付き合い、私から冷めてポイという最低っぷりを繰り返す。
悪友からその時代「遊び人」とからかわれたりもしたけど、付き合うまでがゴールだったんで、マジで手すら繋いでないこととか多かった。クリスチャンだから身体も許さないし。
何のために付き合ったかっていうと、もう彼を忘れたかったんですよ。
無理だったけどね!!!!!!
結局高校~大学と上記の所業を繰り返し、時たま関東に居る彼へ定期的にメールを送った。振られたのにメールを送り続ける私、ただのメンヘラストーカー。いと恥ずかし。
でも彼だって悪い。彼は好意を感じ取ったら、中途半端に思わせぶりなことをしないという性格のため、私を突き放そうといつもしてたんですけど、本気で私が傷つきそうな言葉は言えない上に、私が悩んでたりするとちょっとだけ優しくしてしまう男だった。
私「バレンタインチョコとか作りたい!!」
彼「俺に送らないでね」
私「手作りとか苦手なタイプ? なんか入ってるかとか疑ったりする?」
彼「いや……流石にそんなことしないだろ、普通に食べるけど」
はーーツメが甘い。クソ不器用ツンデレ。好き。
そういうところがメンヘラにつけ込まれるんだぞ。
そうやって追いかけては突き放されというぶつかり稽古を繰り返しているうちに私は大学生になり、彼に彼女が出来たことを知ってショックでぶっ倒れかけたりしたが、ポジティブ人間なのでそれでも定期で連絡を送り、返事が返ってくるか否かでまだ彼女と付き合ってるかどうかを探った。(ホントヤベェ女だな)
私「ねえご飯食べにいこうよ!」
彼「時間があったらね」
私「いつ空いてる?」
彼「(既読スルー)」
私「私もうちょっとで誕生日だからご飯食べてよ!!!!!」
彼「たまたまお前の誕生日あたり大体全部埋まってるわ。メンゴ」
そして事件は起こる。
彼が当時3年ほど付き合っていた彼女と別れたのである。しかも浮気されていた。
彼は相当堪えたらしく、メンヘラ拗らせていたのを見て、かわいそうだなと慰めながらも未だに私は彼のことが大好きだったのでめちゃくちゃその傷につけこんだ。もう漬けマグロかっていうくらい漬け込んだ。
メールだけでなく、就活で関東に就職することに決めていた私は、関東と関西を往復するついでに彼にも会いに行き甲斐甲斐しく世話を焼いた。今度こそ自分を見てくれると思って。
そうして彼は私の尽くしっぷりと友人の励ましを受けて立ち直り、新しい彼女を作った。なんでやねん。
なんでやねーん! 今でも思うわー!!!
しかしここで幸いだったのは、彼の女運がクソだったことである!
なんと前の彼女と同様、短期間で次の彼女にも意味の分からない裏切られ方をして彼は打ちのめされた。ざまあ!!
私はまた漬け込んだ。ぬか床かってくらい漬け込んだ。
今度こそ彼は私に気を許したらしく、あんなに脈がフラットだった彼の態度はすごく軟化するようになっていた。友達以上恋人未満、くらいに。
私「風邪ひいたんだって? りんご剥きにいこうか?」
彼「彼女かよ」
私「えっデュフww いや、彼女とか、そんなww」
彼「喜び過ぎだろ。でも……薬とかもらえると、助かります。ありがとう」
そもそも出会った頃の私は14歳である。最初は黒歴史大量生産をしている少女を見て女として全く見れなかった上、私の親も知っていてバックグラウンドも知っているからこそ、1度付き合ったらちゃんと背負うものがどれだけ重たいか彼は知っていた。
そんな彼にとって私と付き合うということはものすごーく生々しく重たかったらしい。
とはいえ、自分にもう10年もずっと想いを寄せていた女を無碍にすることも出来なかった。優しいよね。私だったらそんな怖い女ブロックする。
しかし私の愛犬が体調を崩したことで、メンタルを崩して泣きじゃくっていたのを見て彼氏は「こいつは俺が幸せにしないと多分生きていけない」と思ってくれたそうで、
「ごめんね、こんな、昔からずっと弱音ばっかり吐いて」と泣いている私に唐突に、彼は「ひじりん、付き合おうか」と言ってくれたのであった。
あの日のことは今でも覚えている。
彼「ひじりん、付き合おうか」
私「えっわ……わた………わだじでいいのおおおおおおおおおお(大号泣)」
彼「うん。好きだよ」
私「うぇげええええええええええいいいええ(大号泣)」
ちなみに愛犬はそののちすっかり元気になった。良かった良かった。
そして付き合おうと私に言って腹をくくった彼は、それはもう態度を一気に軟化させ、誰?っていうくらい私を大事にするようになった。
あんなに冷たかった男は、毎日毎日「可愛いね好きだよ」と言ってくれる彼氏になっていた。
たまにあの日々が恋しくなって「冷たくしてくれないですか?」と強請るほどである。
まあ最近はその愛情を八乙女楽と(一方的に)取り合ってるんだけどね。
と、オチがついたところで。
こういう馴れ初めです。何だか10年分を一気にまとめると本当にカオスでね。なんかね。へへ。片想い相手を落とすためのノウハウとか参考になりそうなことは一切なくて申し訳ない。
まあちゃおっ娘だった私がレディコミ読む年になってやっと恋が成就したっていうだけの話です。お陰で一回も浮気を疑われたことがないよ。
相談に乗ってくれたフレンズには頭が上がらないよ。
もし良かったらたまにのろけさせてくれたよな!
そしてこんなどうでもいい話を最後まで読んでくれたYOU! 愛してるぜ!
次はもっと赤面しない話で会おうな!! 地獄で会おうぜベイベ!!!