先輩をいらん男から救った話~マッチングアプリには気をつけて~
こんにちはひじりんです。最近ゲーム実況……ゲーム実況?ばかりしているのですが
たまには徒然なるままにプライベートで起きたことについてもお話してもいいんじゃないかなーと思いましてね。もう数年前なので時効と思って。
ブログってほらそういうこともたまには書いとこうとね。ええ。
恋愛トラブルの話なのでいつも読んでくれる女オタクのお友達達は原稿の糧にでもしてくれい!
一応フェイクも挟みますけどほぼほぼ脚色0。でもそんなにたいしたお話じゃないので、ままま、座って座って。
私には会社で仲良しの先輩が居る。
私より年上だが私より後の入社のため正確には先輩ではないが、年上だからという理由で雑に先輩と呼んでいた。
先輩とつるんでいたのは気が合うのもあったが、私が結構生活能力がほぼほぼ0なのに対して、先輩は嫁スキルが高くご飯は美味しいし家事はきっちり隈無くするし部屋はいつもモテる女の香りがする女性のため私にいつも「ちゃんとなさい!」と気に掛けてくれていた。ママァ……。
そんな先輩は結婚願望も高く、積極的に婚活をしていたが、如何せん純粋過ぎるその性格のせいかいらん男にばっかり引っかかるんですよ。
尽くす女はいらん男に引っかかりがち。マジで。
そんな先輩が結婚相談所と並行してマッチングアプリで恋人を探すと言い始めた。
私はめちゃくちゃ心配した。だって、そんな、騙されやすい先輩のことだもの。きっとよく分からない男に騙されて手籠めにされてしまうのだわ!とハラハラしていたが、ひじりんちゃんは漫画の読み過ぎだよ!と言われてしまった。
いやまあ漫画の読み過ぎは否定出来ないし実際「女はマッチングアプリで騙される」のソースは漫画だったから私は何も言えなくなったわけですよ。
まあいいだろうと。私が見張っていようと。
そこから私は仕事と同じように先輩に「報・連・相」を求めた。
知らない間にいらん男と進展してたらたまんねぇからな!
さて、一方先輩はいろんな異性を恋愛対象として頑張ってみようとする人間に1度は必ず訪れる病気(ひじりん調べ)「愛とは一体何なのか?」「人を好きになるとは?」
病になってしまい、会った人とうまく会話を繋げられず中々発展出来ずにいた。それはそれでもどかしい。何故か一緒に焦っちゃう。
私達は夜な夜な飲みに行きなんやかんやと愛とは恋とは語り明かした。いずれヒントを見つけられることを信じて---(見つからなかった)
でもそんな先輩がある日「マッチングアプリで、すごくタイプの人に声をかけられて、
彼氏彼女になれた!」と報告してきた。
急展開すぎるストーリーにぶっちゃけその時点で「そいつやばい男やないやろなあ!?」という言葉がのど元まで出掛かったが、まずは祝う。「おめでとう」と私は笑顔を浮かべた。
そしてヒアリングする。相手の男について。
男は先輩と同い年のイケメン。商社勤めで現在独身男だけが住める社宅住み。
本当は遠くの県に住んでいるが、長期出張のため関東に来ている。
先輩のことはひと目惚れで会ったその日に身体を求めてきたが、その日は断りちゃんと付き合わないとそういうことはしたくないと伝えた。
するとすぐ告白してくれ、以降お互いマッチングアプリは消すことを約束し、付き合っている。今はLINEで連絡を取っており、デートを週一ペースで重ねている。
なるほど。なるほどね。
なーるほど。
役満どころかロイヤルストレートフラッシュか?
自分の家に招き入れることが出来ない伏線、同い年なのに高すぎる高収入。イケメンなのに彼女なしでマッチングアプリで「長期出張中に」彼女を探している。
怪しい要素がフルコンボだドン!!!!!!!!
有頂天の先輩には悪いが、私は心を鬼にして言った。
「先輩、別アカウント作ってマッチングアプリに今すぐログインしてください。」
「え、なんで」
「いいから」
言われた通りにマッチングアプリを再ダウンロードし、プロフィールに今度は私の盛れ盛れ写真(別人過ぎて本人と特定出来ないレベル)を設定させる。
中身も先輩と分からないよう職業「秘書」とかにしておく。
「彼氏探してみて」
「…………え? アプリにまだ居るんだけど、なんで………?」
ほーらね。居た。
マッチングアプリを辞めたはずの彼は今日も元気にマッチングアプリの波をたゆたっていた。
お付き合いが始まったからお互いアプリを消しましょうという約束はブラジルあたりの彼方まで吹っ飛んでいた。
更にプロフィールは未だ「彼女募集中」。すがすがしくクズである。
先輩も騙されやすすぎるけどな!!!!!!!!!
「ひどい、こんなの私騙されてるじゃん」と涙ぐむ先輩に私は「別れることをおすすめしますけどどうしますか?」と念のために聞いた。別れる、と頷く先輩に「じゃあ先輩、別れの言葉は私に任せてもらえないですか?」と提案した。
何をする気なの、といぶかしむ先輩に「まあちょっとくらいだけヒヤッとさしたりましょうや」とニヤニヤする私。
私は先輩の携帯を借りて早速私の盛れ盛れプロフィール設定のアカウントでその男にメッセージを送った。
「初めまして♥ 格好良いですね♥」
ピコン、と2分ほどで鳴る携帯。なんと例の男からである。
すごい。早速釣れた。マメ過ぎる。こういうクズはマメさが異常である。
「ありがとうございます! そちらもめっちゃかわいいですね!
ひと目惚れしちゃいそう(笑)」
こ~~~~ろ~~~~~す~~~~~ぞ~~~~~
(♪天使にラブソ●グをのメロディで)
一目惚れのバーゲンセールである。これはこいつの「殺し文句」なのだろう。
だがそれによって今回殺されるのはお前だ。
「ありがとうございます☆ 嬉しいな♪ でもそんなに格好良いと彼女いるでしょ?」
「いないよ~~!>< 全然モテないし!」
隣で舌打ちする先輩。悲しみが早速怒りに昇華したようで何よりである。
こういうのはしょーもない現場を見せるのが一番早いですからね。
だがこいつに対する駆け引きをそんなに引き延ばす気はない。
その性根を変えるのは無理だろうし、これがあなたに与える影響はほんの少しだけだろうけど、しばらくは忘れられない呪いをかけてやる。
「はいうっそ~!! 私だよ! ●子(先輩の名前)だよ!
なーにが彼女いないだよ^^ よくすらすら嘘言えるよね~~!!
口説き文句も毎回同じだし、デートコースの提案も毎回同じ。
喋っててもうそろそろ飽きてきちゃった!
あなたが会おうと頑張ってた他アカウントの女の子たちいるでしょ? あれぜーーーーーーんぶ私だから!www
たまに普通の人もいたかもだけど、大体私(笑)
色々特定も出来て楽しかったよ! 私もしばらくマッチングアプリ続けることにしたから、これからもよろしくね!!」
こちらから発したメッセージはお ま え を み て い る ぞ の一つだけである。
まあ1から100までブラフなわけだが、実際別のアカウントから喋りかけられた時点で説得力は上がるだろう^^
自分は何を特定されたのか? そういうところも全く分からないよう想像にお任せしてフェードアウト。
「えっ」
「は?」
「こわい」
の台詞だけをチャットに残して男はマッチングアプリからすぐさまログアウト。
願わくば疑心暗鬼が長い間続きますように^^
先輩に携帯を返すと、先輩は多少落ち込んでいたものの私の捨て台詞が想像以上にちょっと面白かったらしく笑っていた。よかったよかった。
まあただそれだけの話。
実際その男にどれだけの恐怖を植え付けられたかどうかなんて、男の知り合いじゃないし先輩も会わなくなったので分からないんだけど。
先輩はその後、結局友達の紹介で出会った男の人と無事結婚。
来月には赤ちゃんが産まれます。良かったね!! おめでとーーー!!!お幸せに!!!!!!
みんなもマッチングアプリのいらん男には気をつけるんだぞー!
もちろん男性諸君も簡単に顔だけで選んで早まっちゃダメだぞーー!!
お姉さんとの約束だ!!
次回はまた普通にオタク話に戻ります♥
ここまで読んでくれてアリガトウ♥