ふと思い出したワイのちょい百合な思い出

ブログをね、はじめました。

その1番最初の話題がいきなりなんだよと思われるかもしれないんですが、

このブログはもう、私がその時その時思ったことを書いていく徒然草的な使い方をしていくことに決めたのでね、こころにうつりゆくよしなしごとを書くぞぉ〜〜!つって。

 

で、最近見てたやがて君になるとかいう世界最高峰の百合アニメのせいでね

心にどうしてもひっかかってた思い出がひょっこりはんしてきたので

書いて昇華してやろうと思ってます。

 

あれは、中学校の時でした。

私の通っていた中学は治安が悪く、

生徒は不良! もしくは陰キャラ!っていう風に二極化されておりました。

 

もちろんティキンなアタイは陰キャラ。

アニメオタクだし漫画オタクだし、陽気な陰キャラなのでたまに不良の女の子達にいじられておススメの漫画を聞かれるみたいな、そんなポジション。

 

当時つるんでいた女の子達もほぼ全員がオタクで、私を含めた半分くらいがゴリゴリの腐女達だった。その時アニメで放送していた純情ロマンチカがトレンディな話題だった。

 

腐女達の絆は固い。勿論腐女子ゆえに戦が起きることもあるが、戦の果てに新しい絆が生まれ、「何だ……お前のCPも悪くねぇじゃん……?」という古き良きヤンキー漫画みたいな友情が成立することだってある。

 

その中でも、中学校から同じクラスになって仲良くなった、Aという女の子と私は絆を深めた。

 

彼女はクールな女の子だった。

そして美少女だった。

照れてるわけでもないのにいつもほっぺたが少し赤らんでいて、かわいい顔をしているのに中身はツンツンしていて私はそんなところがタマンネェと思った。

 

最初話しかけた時もわりとツーンとしていて、でも幼馴染にだけちょっと気を許したように笑う。それを見て絶対心を開かせてやると思って話しかけまくった。

最初はわりと引かれてたんじゃないかなぁ。

 

だけども、その当時ブイブイ言わせていたテニプリという共通の話題のお陰で、徐々に彼女は心を開いてくれた。彼女は幸村部長に頭を撫でられてみたいのだと少し恥ずかしそうに言った。クッソかわいい食べてやりたいと私は思った。

ちなみに私は悪魔モードの切原赤也にぶん殴られたいと考えていたので、推しキャラは被らなかった。そこから色々とジャンルを2人で跨いだが、ついぞ推しは一度も被らなかったので趣味が合わなかったのだろう。

 

それでも私たちは更に仲良くなって、夏になる頃にはほぼ毎日パソコンで長文のメールを送り合う仲になった。

彼女からメールで送られてきたニコ動の動画に私はいちいちハマり、曲を紹介された日にはしつこく彼女の前で鼻歌をヘビロテするので「紹介するんじゃなかった」とうんざりとした顔をされた。しかしツンデレな彼女の心を開くことの出来た鋼のメンタルの私には全然効かなかった。へこたれずにヘビロテし続けた。

 

私達は周りにも「親友同士」と呼ばれるようになった。転勤族で、幼馴染も居らず、親友という存在が初めて出来た私は、まあー舞い上がった。

更にAを構い続けるようになり、自然と共通の友人が増えていった。

 

しかしある日事件が起きる。

私達の共通の友人である、BがAのことを急に気に入り、Aにちょっかいをかけるようになったのである。当然私は面白くなかった。いつものツンツンな彼女は何故か、Bには簡単に心を開いたのが許せなかった。おいおい、君のその笑顔を引き出すためにワイがどんな長い間頑張ってきたと思ってんねーん。

モヤモヤ〜としていた私に「Bさん、おもしろくて好きだな」と彼女は世間話のようにポロっと口にした。私は何だか尊いと考えていた己の親友関係が他人に取られるような気がして、みっともなく拗ねた。

 

うわきもの、と言って机に突っ伏した覚えがある。Bには簡単に心を開くのね、えーんえーんヤキモチ。みたいなクソ面倒くさいことも言った気がする。

根がピエロなので、モヤモヤすればするほど真剣に相手にぶつけるのが怖くてついオネエみたいな喋り方をしてしまうのだが、Aはそんな私を見て初めて見る少し困った表情を作り「ごめん、委員会あるから後で話そう」と私に言った。

私は忠犬なのできちんと委員会が終わるのを教室で待ち続けた。

 

委員会が終わった彼女は、恥ずかしそうに小さく小さく折りたたんだルーズリーフを私に投げた。「今読んだら殺すから帰って読んで」と恥ずかしそうに言われて、私は良いお返事をした。

 

家に帰って手紙を開くと、そこには凄く葛藤したような彼女の気持ちが赤裸々にかかれていた。

私に声をかけてもらって嬉しかったこと。

ヤキモチを妬かれてるのがびっくりするくらい嬉しかったこと。

私のことが大好きだと思ったこと。

 

で、で、で、デレや〜〜〜〜!!!と叫んでガッツポーズをしたくなるような内容だった。

私はツンデレな彼女の見たことがない赤裸々なデレにびっくりして、でもニヤけるほど嬉しくて、親指サイズのちっちゃな巾着袋にその手紙を入れた。お守りにするんや…と思ってニヤニヤ眺めた。今考えると何をしてるんだ私は。アウチ。

 

とにかく、それから私は彼女を更に更に構い倒して、ラブラブにーーー

 

 

 

なれなかった。

 

 

 

いや、だれか死んだとかそういう話ではない。私が、好かれているという事実を知って、どういう風に接すればいいのか分からなくなったのだ。

 

相手もそうだったみたいで、好いていると相手に伝えた後にどういった距離感で接すればいいのか分からず、相変わらず2人でいる時間を取りはするものの、会話も急に続かなくなって何を話せばいいか分からなくなっていた。

 

いつも通りでいいのに。

立海大附属の話をすればいいのに。

珍しく静かな私が、手紙をあげたことによってもしかして自分を嫌いになったのではないかと怯えている様子のAを見て、更にどうすればいいのかわからなくなって、でも嫌いになったわけではないことを伝えたくて、静かに彼女の手を握った。

 

教室の片隅で、静かに手をにぎり合う2人。

「Aの手は冷たいね」と言った私は、照れて彼女の目を見れなかった。

 

「何してんのお前ら。百合か」と共通の友人がツッコミにこなかったらずっとそのまま手を繋いでた気がする。それくらい時間がなんかゆっくり流れていた。不愉快な時間ではなかった。

 

そんなことを毎日するようになっていて、いつの間にやら私たちを繋いだオタク話はサブコンテンツに成り下がっていた。

 

次第に私は、「あれっ、友達ってこんな感じのことするんだっけ?」と疑問を抱くようになっていた。遅ぇ!!

何だか違うぞと、なんだか別のところに足を踏み入れ始めてる気がするぞ、と危機感を持った。

 

ちょっと一旦ここで切ります。

続きはまた明日。